抜歯前の注意点
先生に『親知らず抜歯しましょう』と言われた際に、イメージが湧かない方も多いと思います。
抜歯は通常のクリニックでも行われている一般的な処置です。
しかし、『外科処置』である以上、体に負担のかかる処置であることは間違いありません。そのため、『お身体の状態を把握し、最小限の侵襲で行う』ことが大切です。
では、患者さん側の立場に立って、『抜歯前のポイント』を解説します。
既往をしっかり伝える
『歯医者さんでは体のことは言わなくてもいいのでは?』
特に抜歯処置の際はいくつかの病気については事前に知っておきたいのです。
抜歯した後は、
- 血が止まる
- かさぶたが出来る
- 細菌感染しない
- 傷が治る
このような経過を通常たどります。
しかし、お身体の状態によってどこかに障害で出る場合には、事前に対策の準備をしておく必要があります。
ご自身で判断せず、可能な限り既往症については先生に伝えるようにしましょう。
体調を整えた状態で抜歯日を迎えましょう
抜歯後の治りには、ご自身の体調・免疫力も大きく関わってきます。
治りが悪くなると、痛みや腫れが長引く原因になります。
前日はしっかりと睡眠をとり、体調を整えて抜歯に臨みましょう。
親知らず抜歯後の注意点
抜歯後はハードなスケジュールは避ける
術後の痛みや腫れは人によって異なります。数日程度はあまり無理のないスケジュールとし、出来るだけ安静にしましょう。
痛み
抜歯後、麻酔が切れてくるとお痛みが出てくる場合があります。
通常、抜歯後から翌日頃が痛みのピークです。
処方された痛み止めをしっかりと服用しましょう。
腫れ
腫れは抜いてから2日後頃がピークです。
時間と共にだんだん改善しますが、大事な予定などは数日程度は入れない方が安心です。
食事
抜歯後は痛みや腫れで食事に影響が出る場合があります。
また口が開きづらくなる場合もあります。
あまり無理はせず、召し上がれる範囲で食事を摂りましょう。
歯磨き
抜歯をした部位は歯ブラシが当たると痛みがある可能性があります。
また、糸で縫う場合には糸を引っ掛けてしまう原因にもなります。
歯科医師から指示があるまでは、抜歯部位の周辺のブラッシングは控えるようにしましょう。
うがい薬などを併用し、お口の中の全体の雑菌を減らすことを心掛けましょう。